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2024.10.07 (Mon)

cinéma bird in 熊本小国 2023 開催レポート

プロジェクトの第12弾は、2023年9月23日(土)に熊本県小国町の学びやの里にて「cinéma bird in 熊本小国 2023」を開催しました。
人類が20世紀初頭までさまざまな感染症に対して抗う術を持たなかった時代に、ドイツ留学中に破傷風菌の純粋培養に成功し、血清療法という人類が感染症と戦う術を見出し、帰国後、公衆衛生の礎を築いた北里柴三郎が生まれ育った地で医療従事者の皆さんや小国町民の皆さん約 1,000人をご招待し開催しました。

恒例のウェルカムソングは桜井まみさんと古賀小由実さんによるウクレレの軽やかな音色と透明感ある歌声で来場者をお迎えしました。
イベント冒頭には、くまモンが登場し子供たちは大はしゃぎし、その人気の高さを証明しました。

また、特別協力の富国生命保険相互会社熊本支社⻑ 坂本史生氏が登壇し、廃棄されてしまう野菜を原材料とする「おやさいクレヨン」1000セットを小国町へ贈呈し、渡邉誠次町⻑は「SDGs未来都市に選定されている小国町でこの取り組みはとてもありがたい。」と感謝を述べました。

お笑いライブにはcinéma bird常連の永野さんやミラクルひかるさん、熊本県出身のお笑いコンビからし蓮根が登場。ツッコミの杉本⻘空さんは、開催地である小国町出身。 地元でのイベント出演に「実家もすぐ近くで、この場所にも遊びに来ていた思い出の場所。今日は小国町の全人口が集まってくれた。」と、ボケを交えてコメント。地元のスターの登場で会場は大盛り上がりを見せました。



スペシャルゲストによるライブには一⻘窈さんが登場。バンドメンバーは、齊藤工率いる cinéma birds(豪起、古賀小 由実、齊藤工)が担当し、代表曲「ハナミズキ」とデビュー曲「もらい泣き」を熱唱。ライブの途中には客席に降り立つなど、ファンサービス全開のパフォーマンスを披露しました。



今回の劇場体験は、食育ドキュメンタリー映画『いただきます 1 みそをつくるこどもたち』と、世界中の子供たちに届けるクレイ・アニメーション『映画の妖精 フィルとムー』の2本を上映しました。家族で訪れていた方が多かったこともあり、子育てを題材にした作品の上映は来場者の関心を引きました。
イベントの終盤には、今回のイベントに縁のある、近代日本医学の父にして、血清療法のパイオニアである北里柴三郎博士のひ孫であり、北里柴三郎記念館の館⻑も務める北里英郎氏が登壇し、「⻑年の夢が叶った。今年は(柴三郎)生誕170周年で、来年は紙幣になる特別な年。町の方々も二日程前から設営に携わっていただき感謝している。この素晴らしい天気をくれたのも柴三郎なんじゃないかと思っています。」と謝意を述べました。
イベント終了後には、2019年の北海道開催ぶりに来場者をハイタッチでお見送り。
ソーシャルディスタンスが緩和され、直接触れ合うことができました。

今回の開催にあたり発起人である齊藤工さんは「今までは被災地を中心に、海辺や体育館、お寺などに体験型のエンターテインメントを届けてきた。ですがここ数年、新型コロナウイルスの影響で世の中の流れが変わった。そして、医療従事者や航空従事者の方など、世の中のインフラを支えている方へこそ、心のインフラであるエンタメが届いてないのではないかと思い、そういった方々を招待し、時代に合わせた空間を作ってきました。」とイベントへの想いを語り、「本日実施に至ったここ北里の方々も、イベントに足を運んでくださったこともある。今回、偉大な功績を残された北里柴三郎さんのお膝元で、小国の皆さんとイベントを一緒に作ることができたことは、必然のように感じています。」とコメントしました。