2024.12.19 (Thu)
cinéma bird in 愛媛・⻄予 開催レポート
第14弾となる今回のcinéma birdは、2024年9⽉29⽇(⽇)に愛媛県⻄予市の⼄亥会館・復興記念公園どすこいパークにて開催し⻄予市民約800名を無料招待しました。
西予市は平成30年7月の西日本豪雨で尊い⼈命が奪われるとともに、貴重な産業である柑橘園地も崩落するなど甚⼤な被害を受けた地域で、今回の会場である⼄亥会館も同災害にて2階席まで浸⽔するなど⼤きな被害を受けましたが、地域の復興のシンボルとして様々なイベントを開催。また、地元⾼校⽣のアイディアをもとに今年3⽉に復興公園「どすこいパーク」が完成しました。発災から 6 年が経過し、町の再編復旧の完了も⽬途が⽴つなど、ようやく⽇常を取り戻しつつあるなか、地域の⼦どもたちが明るい未来を描けるような魅⼒あふれる環境づくりの⼀助になるべく、今回の開催に⾄りました。
恒例のウェルカムソングはcinéma birds(⿑藤⼯・豪起)が担当。
今まで実施したcinéma birdのダイジェスト映像をバックに、来場者をお迎えしました。
イベント冒頭に愛媛県濱⾥要副知事が、公務で登壇が叶わなかった中村時広知事のメッセージを代読し「多くの⽅と感動を共有し“愛顔”が育まれる意義深いプロジェクトが実施できることを⼤変嬉しく思います。」と開催の喜びを伝えました。⻄予市管家⼀夫市⻑、愛媛県議会議員の兵頭⻯⽒も登場し、感謝の言葉を述べました。
また、特別協⼒の富国⽣命保険相互会社 松⼭⽀社⻑池⼭祐志⽒が登壇。「THE MUTUAL Art for children(ザミューチュアル アート フォー チルドレン)」という社会貢献プロジェクトの⼀環で、収穫する際に捨てられてしまう野菜を原材料とした「おやさいクレヨン」を⻄予市へ贈呈いただきました。
お笑いライブが始まると、愛媛県松⼭市にある済美⾼等学校野球部出⾝のお笑いコンビティモンディが登場。
前⽥さんは「やっぱり帰ってきたという気持ちになる」と凱旋ライブに思いを馳せ、⾼岸さんが「ただいま〜!」と⼤声で挨拶すると、観客は「おかえり〜!」の声と温かい拍⼿で歓迎。 そして「皆さんとは同じ空間、同じ時間を過ごしている時点で仲間なので、今⽇からみなさんティモンディです。ティモンディ⻄予市部として、⼼⼀つにしたいと思います!やれば〜」と叫ぶと、観客から「できる〜!」というコールアンドレスポンスを繰り返し、会場に⼀体感が⽣まれました。
次に登場したのはcinéma bird常連の永野さん。⾃⾝の代表する「ラッセン」のネタでは、初めて観客をステージに招き⼊れコラボレーション。登壇した3名は、即興にも関わらず完璧な振り付けで観客は⼤盛り上がりを⾒せました。
最後に登場したのは、9月19⽇からNetflixにて配信開始し、国内ランキング1位を奪取するなど⼤ヒットを記録している「極悪⼥王」で主演を務め話題沸騰中のゆりやんレトリィバァさん。
ドラマさながらの⿊のリップを施したメイクに、⽵⼑を振り回して登場するも、まさかの「かわい〜!」と⼤歓声が巻き起こりました。⼩ボケを軽快に取り⼊れたトークを繰り広げたり、ものまねを多数披露し、会場は爆笑の渦に包まれました。
会場が笑いに包まれた後は、3⽉に開催したcinéma bird in ⽯川県 志賀町2024に続き、ジャズピアニストの小曽根真さんが登場。
「僕がソロパフォーマンスの時、パートナーは観客の皆様。皆様からのエネルギーを受けて演奏につながる。今⽇の皆さんは最⾼のパートナーでした。⼤変な思いをされたと思いますが、⼼に響いていたら嬉しい。頑張りましょう!」とエールを送り、⼼躍るような楽曲「Gotta be Happy」を軽快に、そして⼼が洗われるような楽曲「Where do we go from here?」をしっとりと奏で、世界レベルの演奏に会場は酔いしれました。
江⼾時代から170年続く⼄亥⼤相撲を開催しており、相撲に所縁のある⻄予市で上映する映画に、周防正⾏監督がメガホンをとり、本⽊雅弘さんが主演した 1992年に放映した映画『シコふんじゃった。 』を選びました。
本作は卒業のための単位と引き換えに、廃部⼨前の弱⼩相撲部に⼊部することになった⼤学⽣の奮闘をコミカルに描いた⻘春コメディ。第16回⽇本アカデミー賞では最優秀作品賞にも輝いています。
映画上映の前にはゲストとして、同じく相撲の世界を描き世界中を熱狂させた、昨年配信スタートのNetflixドラマ「サンクチュアリ−聖域−」で主演を務め⼤ブレイクした⼀ノ瀬ワタルさんが登場。ドラマで演じた猿桜さながらの登場に会場からは⼤歓声が。ステージの真ん中で蹲踞の姿勢を披露した⼀ノ瀬さんは「いや〜緊張するっすね〜!
久々に猿桜を降ろさせてもらったんですけど、楽しかったっすな!」と⼀ノ瀬節を発揮すると、会場からは拍⼿が巻き起こりました。
続いてゆりやんレトリィバァさんも再び⽵⼑を振り回して⼤暴れ!同じくNetflixドラマ「極悪⼥王」の劇中でも話題となっている“フォーク”も持参し、⿑藤⼯さんの頭を刺すという衝撃パフォーマンスのパロディに会場はさらに盛り上がりを⾒せました。
屋外会場、⼄亥会館の隣にある復興公園「どすこいパーク」では、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を⼿掛けたイルミネーションが贈る、7年ぶりの完全オリジナルストーリー『FLY! フライ!』を上映。
いつもの公園が野外映画館に様変わりした⾵景に、来場した家族らは秋の夜⾵を感じながら楽しみました。
今回の開催にあたって最後に⿑藤工さんは 「地元の⽅々、素晴らしいゲストの皆様、来てくださったお客様のおかげでイベントが開催でき、⼼がいっぱいです。災害の様⼦は本当に衝撃的でした。ここの2階まで⽔深したと聞き、想像を絶する出来事だなと。そんな場所で笑顔の時間を過ごせたことは、これからの未来に向けて僕⾃⾝も⼤きな1⽇になりました。皆さんにとってもそんな1⽇になっていれば嬉しいです。」とイベント締め括りました。
恒例の出演者全員によるお⾒送り会